夫婦喧嘩が子供の成長を阻害したり、子供の性格を形成する上で非常に大きな悪影響を与えているという、本を読みました。
喧嘩をしない夫婦はいると聞いたことがありますが、多くの夫婦は無意識の内に夫婦喧嘩をしているのではないでしょうか?
かく言う私たち夫婦も、些細なことで大小さまざまな夫婦喧嘩を頻繁にしてしまっています。
夫婦喧嘩は仲が良い証拠だと聞いたことがありますが、夫婦喧嘩は、お互いの精神衛生上も家族のためにも、少ないほうが良いに決まっています。
とは言っても、夫婦喧嘩をしていた夫婦が、突然、夫婦喧嘩をしなくなり、コミュニケーションさえも拒むようになってしまったら、それはそれで大問題です。
それはさて置き、今回は子供のいる環境で夫婦喧嘩をしてしまった場合の子供への悪影響について、学んだことをシェアしてみようと思います。
良い夫婦喧嘩と悪い夫婦喧嘩があるって本当?
夫婦喧嘩は些細なことで起こることがほとんどでしょう。私たちの夫婦喧嘩も同じように、ご他聞に漏れずどうでもよいことで口喧嘩が始まり、次第にエスカレートしていってしまうというプロセスが多いですね。
例えば、「ちょっとすべき事を忘れていた → (相手の)聞き方や言い方がきつい → たまたま疲れていた → 軽く逆ギレする → (相手の)売り言葉に買い言葉」と、こんな流れでしょうか。
皆さまも自分達の夫婦喧嘩がどのような原因で起こり、なぜ夫婦喧嘩に発展していってしまうのかを冷静に分析してみてください。きっと、後から考えると馬鹿だなと感じることがほとんどでしょう。
ちょっと言い合っただけで、直ぐに収束するような口喧嘩くらいであれば、それ程、気にすることもないでしょう。
それが、大きな夫婦喧嘩に発展してしまい、収拾が付かなくなると、周りに迷惑を掛けることになります。このプロセスは夫婦喧嘩だけに言えることではなく、社内の人間関係や近所付き合いでも同じことですね。
家庭内での夫婦喧嘩に話を戻すと、子供がいる家庭での、良い夫婦喧嘩と悪い夫婦喧嘩の境界線の判断は、大きく2つのポイントにまとめられるかと思います。
- 夫婦喧嘩の始まりから仲直りまで全て子供に見せられること
- 子供を夫婦喧嘩に巻き込んで子供に精神的負担を負わせないこと
学校の子供たちの喧嘩でも同じことが言えますが、子供たちが喧嘩した場合でも喧嘩両成敗と言って、最終的には両者が反省する形で、終わる喧嘩は人間形成の上で必要悪というべき行動でしょう。
これと同じように、子供の前で夫婦喧嘩をするのであれば、お互いの人間としての未熟さを認めて両者が折れて、子供の前でお互いが謝るくらいのことをするとすれば…
この場合は、子供への悪影響どころか、子供への模範を見せることができるのではないでしょうか。
子供にとって悪影響な夫婦喧嘩の特徴とは?
そして、もう一つ非常に重要なことは、子供の前で夫婦喧嘩をしてしまう時に、子供の心を大きく傷つける行為はいくつかあります。
- 大きな声を張り上げる
- 相手を罵倒する
- 相手を侮蔑する
- コミュニケーションがなくなる
- 子供を伝書鳩のように利用する
こんな夫婦喧嘩を子供の前でしていませんか?
夫婦間のこのような行為は、子供の心を大きく傷つけ、子供たちには無意識の内に精神的負担を強いることになります。
このようなことが積み重なると、子供たちは成長するに従い、親がしてきたように、子供の性格形成に大きく影響を及ぼします。
夫婦喧嘩がもたらす子供への悪影響の具体例
子供が思春期の時期に、キレやすくなったり、ちょっとしたことで腹を立ててヘソを曲げてしまったりするようになってしまうかもしれません。
また、無意識の内に相手を馬鹿にしたり、侮辱したり、問題をコミュニケーションにより解決するのではなく、言葉による圧力で解決しようとするようになります。
それだけではなく、子供の時に夫婦喧嘩により精神的ストレスを負ってしまったり、仲の悪い夫婦の板挟みになってしまった子供は心に大きなキズを残すことになります。
例えば、大人になってから「アダルトチルドレン」の傾向を現したりします。アダルトチルドレンとは人間関係を築いたり、人とのコミュニケーションが苦手で、試行経路も破滅的だったり、極端な完璧主義者になったりします。
また、大人になるに連れて、自分を否定する傾向が強くなり、自分自身に全ての責任を感じ、自己肯定が出来なくなり、自分を責めてしまいがちになります。
それどころか、子供にとって発育過程での体と心の成長は非常に重要ですが、精神的ストレスは身体の成長さえも拒んでしまいます。
充分な睡眠が取れなくなり、やがて成長ホルモンの分泌に影響をもたらします。
成長ホルモンは身体の成長に影響を及ぼすだけではなく、脳の発達にも影響を及ぼします。